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プロローグ


バシィィィッ


小波の投じたボールは勢いよく捕手のミットに突き刺さった。
小波はガッツポーズを力強く震えた手で行っている。
捕手は両手を大きく上げ、マウンドへ向かって走り出す。
捕手は小波を抱き上げた。マウンドへは、他のナインも集まってきた。
まさに感動の瞬間である・・・。



チュンチュンチュンチュン

小波「ふぁ〜・・・もう朝か・・・。なんかいい感じの夢を見ていたなぁ・・・。」
小波は、眠い目を懸命にこすりながら、枕元に置かれた目ざまし時計に目をやった。
小波「なんだ・・・まだ8時13分・・・って!!もう遅刻ぎりぎりじゃないかぁ!!!!」
小波は、ベッドから飛び起きるなり急いで制服に着替え家から飛び出した。
それもそのはず。小波は聖都高校に通う高校生となっていたのだった。
聖都高校(せいとこうこう)とは、野球で全国的に有名になった高校の1つである。
しかし、現在は同じ県にある騎城高校(きじょうこうこう)に勝つことができずにいる。
したがって、甲子園にはここ数年出場できずにいる。


この物語は、ここから始まることとなる・・・。


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